女性の4,3級の壁
誰もが上達をしていくと壁にぶち当たります。男性でもしかりで級は違えど人それぞれ大きな壁があります。ずっととんとん拍子に成長していく人なんてほとんどいません。
今回は女性にスポットを当ててみます。
女性は僕の経験上ではまず5,6級で最初の壁にあたります。
特に角度のある壁だと筋力がないため、男性より先に登れることはなかなかないです。
なので女性が角度のある6級を登るためにはムーブを駆使しないといけません。
逆を返せば女性が6、5級を登れるという事はその時点でかなりボルダリングがうまい人だといえるでしょう
*男性で筋力が相当ある人だと、ムーブを駆使しずに登れる人がたまに現れますが、ボルダリングのうまさでいうと同じ課題を登る女性のほうが上手といえます*
4級・3級の壁
4級というと意外と角度があるところだと手が持ちやすいホールドが多いため、男性だと楽にいける課題もあったりしますが、女性だとなかなか角度のある壁では4級も苦戦するでしょう
そして、3級になるとさらにいろいろなムーブが入ってきます、角度のない壁だとホールドも持ちにくく、いろんな傾斜ですべてのムーブを駆使するクライミングが必要になってきます
男性でもパワーで何とかできるのは4級までで3級になるとムーブなどの技術が求められて生きます。

**何級で壁に当たるのかはジムのグレード感覚によって異なるのでこの3級や4級の意見は僕の感覚であり、一概にすべてがそうとは限りません。
女性で多いのは〈届かない〉距離を出す難しさ
女性がボルダリングで多く悩むのが、届かない!ということです
結局のところ登れないということは〈届かない〉〈持てない〉ということが多く、どっちがが理由です
じゃあ届くためにどうすればいいのか?ということですが、一番多いのが手だけに意識を置いてしまうということです
届かないときに取りに行くばかり意識してしまうと、残りの手足に力を入れるのを忘れてしまい、距離が届かないということです
距離を出すのに必要なのは反対の手の押し込みとムーブを起こすときの足の踏み込みです
足がしっかりして乗れているのなら、反対の手の押し込みを意識してみましょう。
手の押し込みだけに意識してしまうと、引き戻されてしまいます。引き戻されて距離が出ない場合は足の踏み込みが足りてません。
押し込むのと同時に足の踏み込みも意識しないと距離はでません。
もう一つはカウンターを切っている足のスメアの位置もかなり重要で、
一番バランスがよく、力が入る場所がスメアの位置になります。片足で踏み込むというのは相当の力がいるので、蹴り足(スメアの足)もかなり大事なポイントです

距離を出すためにはどうしてもデッドでホールドを取る事が増えます。距離だしが苦手な女性はデッドがうまくなればかなりの上達を見込めることになるので、苦手な距離だしの練習をしっかり行っていきましょう
男性と女性では2グレード差がある
ボルダリングではよく「男性と女性では2グレードぐらい差がある」ということが言われています
これはリーチや筋力によるところが多くそういわれてきました。
なので女性が4級を登るということは男性の2級くらいすごい事なんだ!という意味があります。これはジムでスタッフをしているとよくわかりますが、それほど女性が4級を登るということはすごい事で大変なことなのです

でも僕は少し解釈を変えてほしいとも思っています
それは女性が4級を登るのは男性の2級ぐらい登るという考え方は間違ってないと思いますが、女性の方は男性の2級ぐらい頑張って4級を登っていますか??ということです。
男性が2級を登ろうとすると、それなりに力であったり保持力であったりとムーブはもちろん、パワーも必要になってきます。
2級という壁に阻まれる人も多いですし、2級を登るために必要なトレーニングもしている人も多くいます。

でもなぜか女性は4級を登るときに綺麗に、楽に登れないといけない!と考えている人のほうが多い気がします。
男性は4級を綺麗に登れるのはリーチや筋力があることが多く、女性も男性と同じように4級が綺麗に登れる必要はないと思います。男性で2級を楽に登れる人は相当ですよ!?
ましてや3級なんて男性の1級レベル・・・つまり距離もありますし、ホールドも悪いです。
周りの男性が余裕でムーブを考えながら1級登っていますか?必死になって飛んだり声を出して保持したりしていませんか??
女性が4級3級を登るということは男性が1級2級を登るくらいすごい事で、頑張らないと登れないのです。

4級3級で苦労するのは当然ですよね
男性と同じように楽に登ろうとするのではなく、自分なりに頑張って4級や3級を登ってください。
そしてその4級・3級が登れるようになるということは本当に素晴らしい事だということを伝えていってほしいと思います
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