クライミングビジネスジャーナルによる恒例のホールドメーカーランキング、グリップリストアワードの2020年版が発表されました。
クライミングビジネスジャーナル(CBJ)は全米クライミング業界の情報発信している業界誌です。

5年連続1位【キルター】

5年連続1位に輝いたのはイアン・パウェル率いるキルター !
レジェンドシェイパーであるイアンが立ち上げたKilterGrips。アメリカで最も勢いのあるホールドメーカーです。
迫力のKaijuサイズはアメリカのコンペでの露出が確実に増えています!!
今後も間違いなく大注目のブランドです。
コロラド州立大学レクリエーションプログラム、ウォールマネジャーのコメント。
「Kilterはホールド市場でほとんどすべてのセールスポイントをカバーしている数少ない会社の一つです。コンペ用のスムースで近代的なシェイプ、まるで本物の岩のように精巧に彫られたテクスチャ、あるいはその中間、Kilterはすべてをカバーします。そしてKilterのホールドは大きな商用ジムから小さな大学の壁まで、ありとあらゆるところに対応しています。Kilterの細部へのこだわりと、新しいシェイプの定期的なリリースは、私がホールドを注文するときに真っ先にKilterを思い浮かべる理由となっています」
コンペの王道ホールド【フラットホールド】が2位

ボルダリング世界選手権のチーフルートセッター、マニュエルハスラーがシェイプをするスイスのクライミングホールドメーカーの『フラットホールド』が昨年の3位から2位にランクアップ!!
国内外で様々なコンペや課題に登場しています。
ダイナミックな巨大ピンチホールドで、持ち角がありポジティブな持ち感で、使い方は無限大。外側にいくほどファットな持ち感になり、課題のアクセントにも最適です。
東京オリンピック2020の公式ホールドカタログでは、ホールド、マクロの2つのカテゴリーで採用されている。フラットホールドに票を投じたルートセッターのほとんどは、ムーブを生み出すためにホールドが持っているパワー、(様々な課題への)適応性、(ホールドの持つ)指向性、そして印象的なデザインを称賛している。
「フラットホールドのバラエティと機能的な多用途性が大好きです。テクニカルな課題も、荒々しい課題も、かんたんな課題も、同じホールドでシンプルなムーブから複雑なムーブまでセットできるんです」
デュアルの王道【チータホールド】が3位

フランス発のチータホールドが3位にランクイン!!
2018年には5位にも入ってなかったのですが、ここ最近の勢いが素晴らしいホールドメーカーです!!
特徴的なのが、デュアルテクスチャーと呼ばれる持つところ以外つるつる加工の素材で出来ているホールド!業界最高レベルともいわれるデュアル・テクスチャは猛者クライマー達も大好きなホールドです!
アリゾナ州メサ、フォーカスクライミングセンターのコメント。
「Boomerangsに代表されるユニークなデザインとすばらしいバラエティ。ホールドの酷使や高圧洗浄にも負けない丈夫なテクスチャ。業界最高レベルのデュアル・テクスチャは、とてもツルツルしていて、デュアル・テクスチャが意図するところをしっかり実現している。エルゴノミックで使いやすいのはもちろん、まるでアートのように作られていて、目を楽しませてくれる」
Cheetaは東京オリンピック2020の公式ホールドカタログでは、ホールド、マクロ、ボリュームの3つのカテゴリーで採用されている唯一のブランドとなっている。
シンプル&ハイクオリティ【テクニック】が4位

カナダのトップクライマーSeth & Zoeがデザイン&プロデュースするホールドカンパニー「テクニック」誰もが認める世界最高のクオリティーとシェイプはどのジムでも一つはあるのではないでしょうか?
大きいホールドではないですが、ピンチやカチ、スローパーなどそれぞれのホールドのクオリティが高く、ホールドを持つ技術が試されます!
クリーンで上品かつエレガントなテクニックが昨年の5位から4位にランクアップです!
アドベンチャーロッククライミングジム ルートセッティングディレクターのコメント。
「シンプルだけどダイナミックな形状で、あらゆるタイプと難易度のホールドが揃っている」
アメリカの名ブランド『ロックキャンディー』が5位

使いやすいホールドが多く、価格もそれほど高くないロックキャンディーはジムで使われることが多いので見たことあるって人も多いと思います!
米国オハイオ州アクロン。 5年間で5回ベスト5入り。昨年の5位から1ランクダウン。
コロラドボルダー大学クライミングジム ヘッドルートセッターのコメント。
「Rock Candyはフレキシブルで、使いやすいホールドを作っている。使う向きによって、同じホールドを難しいルートにも使えるし、かんたんなルートも使える。ホールドにかけられる予算が限られているジムでは、これがとても大事なんだ。」
自宅用トレーニングボードの選出も!!

今年はコロナ禍という事もあり、トレーニングボードや自宅用ホールドの選出もありました!!
トレーニングボードはやっぱりあの人気ボードがランクイン
フィンガーボード【ビーストメーカー】

イギリス。約半数(48.4%)の得票でFavorite Hangboardsに選出。
スレッシュホールドクライミング + フィットネス、ヘッドルートセッターのコメント。
「ハングボードのセットには、(Beastmaker) 1000シリーズと2000シリーズがあれば十分だ。ハングボードでの長いセッションには木製ハングボードが欠かせない。そしてBeastmakerが提供するホールドのバリエーションは、業界のスタンダードだ」

ビーストメーカーはやっぱり人気なんですね~!!
コロナが収まる気配がないので自宅トレは必須です!
自宅用ホールド【アトミック】

アメリカ。23.8%の得票でFavorite Homewall Holdsに選出。価格とサービスに力を入れており、パンデミック中に自宅ウォールの利用者からの注文が増えたようだ。
オリジンクライミングアンドフィットネス、ヘッドルートセッターのコメント。
「発送が早くて、値段も安いんだ」

世界中でコロナの影響を受けていて、大会やコンペ等延期・中止を余儀なくされています。
しかしそんな中でも久しぶりにやってみるボルダリングは楽しくて魅力がいっぱいです!
思いっきりボルダリングが出来る時に良いパフォーマンスが出せるように自宅トレーニングを楽しんで行いましょう!!
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