ボルダリングをしていると、ある程度の中級・上級者レベルの課題になった時に壁にぶち当たります。
中級以上になるとホールドが持ちにくくなり『自分には引く力が足りない』『保持力がないからもてない』といったようにムーブや、技術よりも単純にホールドを保持して動くことが出来ないという悩みが多くなります。
その悩みを解決するために保持力を鍛えたり、引く力(ロック力)を鍛えたりするのですが、保持力ってどう鍛えたらいいの?という方も多いと思います。
そういう悩みをお持ちの方に保持力の鍛え方をご紹介していきましょう!!
ロック力の鍛え方はこちらから


保持力とは?
保持力というのは握力とも腕力とも違いボルダリングでは、『ホールドを保持する力』が保持力です。

初心者の方は握力が必要と勘違いをされますが、握力はグリップ力ですので保持力とはまた違います。
そして一般的な保持力とボルダリングの保持力はまたいろいろと違います。
ボルダリングで保持力といっても、ホールドの形状や向き、足によっても違いますし、持った状態をキープするのかそこからホールドを取りに行くかなどまで考えると保持力によってもたくさんの違いがあります。
今回はその中でも持った状態をキープする保持力に焦点を当てていこうと思います。
過去の保持力の記事もご覧ください!

保持力はぶら下がりで鍛えよう!

保持力ってどうやって鍛えたらいいの?という方も多いと思います。
まずスタッフとして最初に伝えるのは単純に多くの課題を登って、多くのホールドを触ることが一番鍛えれます!
ですが、そんな簡単にはうまくいかないものです。
登りたくても登れない、ホールドが持てないからトレーニングにもならない。。という事がほとんどでしょう!登っていて強くなるなら保持力に悩みませんもんね!!
保持力を強くするにはぶら下がりが一番
指の保持力を鍛えようとするのはぶら下がりが一番効果的です。
そしてある程度ぶら下がれるようになって強度を上げていくのがさらに保持力を上げていく方法が良いです。
ぶら下がりの強度の上げ方としては
- ぶら下がるホールドを悪くする
- 加重をかける
- 片手でぶら下がる
の3点が挙げられます!
強度を上げていく順番
いきなり加重を増やしたりしてもケガをする可能性があがるだけなので、強度を上げていく順番は重要です。
強度を上げていく順番としてまずは
両手でぶら下がるホールドを悪くする➔➔持ちやすいホールドを両手で加重を増やす➔持ちやすいホールドで片手でぶら下がる➔➔片手でホールドを悪くする➔といった順番がおすすめです。

ケガをしてしまう可能性があるので、 加重は出来るだけ最後の方の強度の上げ方としておいた方が良いでしょう!
片手でぶら下がるメリット
両手で単純に加重を上げていくのも強度を上げる方法が一般的で多いと思います。
たまに重りを下げてぶら下がっている人を見かけませんか?でも片手でぶら下がるのは保持力とそれ以上にメリットがたくさんあるんです!!

片手でぶら下がるメリットはたくさんあるんです!!
自重のみで保持力アップ
片手でぶら下がるのは実は非常に難しいんです。5秒ぶら下がるだけでも大変です。
なので加重するためのアイテムや、悪いのにぶら下がるための薄いカチなども必要なく、ガバや持ちやすいトレーニングボードがあれば十分なのがメリットの一つです。
体幹を鍛えることが出来る
片手でぶら下がることにより体幹を鍛えることが出来ます。
一度やってみるとわかりますが、片手でぶら下がると両手の時よりもバランスが悪く、身体が回りそうになったりします。思っているよりも身体が降られるので体幹も一緒に鍛えることが出来ます。
身体の軸を鍛えることが出来て、ポジションが上手くなる
体幹を鍛えると少しに似ていますが、片手の時はかなり身体が降られてしまいます。
そのためには腕から腰(重心)を一直線にしないといけません。ただ片手でぶら下がるだけじゃなく、重心ごと真下に移動するので身体の軸を知ることが出来て、ボルダリングでのポジションも上手くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
保持力トレーニングもいろいろやりつくした人や、両手でのぶら下がりがだいぶ慣れてきた人はぜひ一度片手ぶら下がりを練習してみましょう!
片手懸垂よりもぶら下がる方が難しく、ボルダリングの上達にも直結しますよ!!
小山田大さんは片手で加重を付けてぶら下がれますが、ケガをする可能性があるので真似しないようにしましょう!

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