ボルダリング基本ムーブ クロスムーブについて
クロスムーブというのはその名の通り手をクロスさせて登っていくムーブのことです。

基本の動きでよくクライミングの教科書にも大体載っていますね!!
しかし大体がクロスムーブの動きというよりもただの手順の説明みたいになっていることが多いです。
クロスムーブの重心移動のコツも丁寧に書いてあるハウツー本は少ないです。
今回はクロスムーブの疑問とムーブを解説していきます。
ほかの基本ムーブはこちらから参考にしてください。
https://chums.jp.net/climbing-149クロスムーブのセオリー。手は上から?下から?
なんとなくどちらからでも登れるのでどちらがいいとか気にしてない人も多いかもしれないですね。

実際のところはその時と場合によって違うということが正解です。
どちらでもいいというわけではなくてセオリーがしっかりあります。
・クロスで取るホールドが上にある場合は上から
・トラバース(横移動)の課題等で水平やもしくは下側にホールドがある場合は下から
というのが基本的なクロスムーブのセオリーです。
少し応用編としては
・クロスしてホールドを取りにいくこと自体が難しい場合は上から
・クロスした後の返しが難しい場合は下から
・大きくて横長のホールドで1つのホールド内でクロスする場合は下からのほうが出しやすい
上記が原則として基本的ではありますが、フットホールドの場所や壁の角度によって変わってくるので全てその通りというわけではないというのが正しいです。
返しが難しいクロスは足を先行させること
クロスムーブの核心部分はクロスするところではなくクロスした後のムーブが核心になります。
一度交差している腕をもう一度交差して次のホールドを取りにいかなければならないので、体がひねられてしまったり腰が肘が壁からはがされがちになってしまいます。

クロスしてとったホールドを効かせて保持するまでの動きがクロスムーブの一番のポイントです!!
返しの動きが悪いときに下からクロスしたほうがいい理由が、返した後に腕が邪魔になってしまうということです
下から出すときのコツとしては体を沈み込ませることが重要です。
クロスで保持したホールドの下に重心をもっていき、足をまげてさらに重心を低く保つことによって返しがしやすく、保持もしやすくなります。
さらに重要なのが足を先行させることです
クロスの返しに失敗してしまう理由の一つに腰が壁から離れてしまうということがあります。
クロスした後に体のバランスが悪くなってしまうのは足の位置が悪いからです。
クロスした後のことを考えて足を先送りにしておくとバランスがとりやすく、体の開きや振られも耐えやすくなります。
さらにキョンをして体を返すとさらに体が安定し、難しいホールドでの返しも有効になります。
クロスが苦手という方はぜひ一度キョン返しを試してみましょう。
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