クライマーにとってテーピングは重要

テーピングは正しく使うと、効果的にクライミングの動きをサポートしてくれます。
筋肉が疲労すると筋肉は縮んだ長さで形状記憶されていき、収縮して関節の可動域も少なくなります。
筋肉と皮膚の間にある『筋膜』の動きも悪くなり関節を動かすたびに皮膚と筋膜が抵抗になってしまいます。
そうすると、腕が伸ばせない、指が曲げにくいといった症状がでてきます。
そういう状態にならないためには出来るだけ筋膜リリース(緩める)をする必要があります。

筋膜リリースにも活躍する伸縮テーピング
伸縮テーピングを施すと、筋肉が緩んだ状態が再現されます。
プロのクライマーたちは試合の前後にかなり時間をかけてストレッチをしたりローラーを使った筋膜リリースをして筋膜を緩めることによって関節の可動域を広げていきます。
しかし、一般のクライミングをしている方はそこまで時間がなかったり、ジムへ行ってもすぐに登り始める事が多くなってしまいます。
そんな時でも伸縮テーピングを活用すると筋膜を緩めた状態を疑似的に作り出すことができるので、何もしないで登るよりもはるかに関節の動きがスムーズになります。
テーピングの基本
伸縮テープの基本はどんな部位でも関節を曲げて、筋肉を伸ばした状態にしたまま、テープを伸ばさずに貼ります(手首は例外)
テープを貼った後に関節をもとの状態に戻すと、皮膚にしわが寄ります
この『シワが寄る』という事が重要で、テープの伸縮で皮膚と筋膜が浮いた状態になり、筋肉がスムーズに動きます

*手首の場合は関節の可動域とは別に関節が必要以上に伸びないように固定するパターンもあります*
体全体の可動域を広げるという意味でもっとも効果を感じれるのが『腰』のテーピングです
腰にテープを貼る事で全身が簡単に伸ばせるようになるので届かなかったホールドが取れるようになる効果も期待できますよ

テーピングの貼り方
指
1違和感のある指を折り曲げて構える
2指の第二間接あたりからテープを貼り始めて、手の甲までテープを伸ばさずに貼る
3手の甲から手首に貼る時は指を握りしめ、手首を曲げて角度をつけた状態でテープを伸ばさずに貼る
手首からひじの内側
1指が自分の方に向くように、平らな場所に手のひらと指をしっかりつけて、腕の内側の筋肉を伸ばす
2手首から貼り始めて、テープは全く伸ばさずに、徐々にひじの内側に向くように貼っていく
3手首からひじの内側に向かっていくように貼れていれば完成
手首
1ひじを90度まげて手の平が自分の方に向くように構える
2手首関節の大きなシワから1センチのほど手のひら側にかかるようにテープの端を貼りつける
3手のひら側の径が太いためテープを伸ばさずに貼るとしわが寄ってしまう為、しわが寄らないギリギリの伸ばし加減で巻き付ける
4テープが残り10センチ程度になったら貼り始めた位置から少しずつひじの方にずらしながら巻き付けて貼る
腰
1椅子に座って上半身をできるだけ前に倒し、頭も完全に下げます
腰から背中にかけての筋肉を出来るだけ伸ばす
2背骨の両側にある背中の大きな筋肉の峰から真下の方向へたどっていき、仙骨の横あたりを目安に貼り始める
3背中の大きな筋肉の峰に沿って、テープを伸ばさずに貼っていく
4片側が完成し両側を行う
5横一文字にテープを重ねて伸ばさないように貼るとかなりしっかりとしたサポート感が得られます
ニューハレのクライミングテープがおすすめ
クライミングにはテーピングが効果的というのが理解できたと思います
クライミングが体一つで登るので体の健康状態というのはかなり重要です

プロクライマーでなくても、すこしでも違和感を感じていたりパフォーマンスを上げたいときは積極的にテーピングを活用するようにしましょう
そしてクライマーのテーピングといえばニューハレのクライミングテープがおすすめ
知っている方も多いと思いますが、伊藤ふたば選手や野口啓代選手のようなトップクライマー達もみんな使っています
種類も豊富なニューハレのテーピングを上手く活用してより良いクライミングライフを送ってくださいね
さらにニューハレにはテーピングの基本という解説本もあります
もっと細かく詳しく書いてあるのでテーピング勉強をしたい方にはかなりおススメですよ
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